チームでの役割がないと感じるときに、空いている場所を探す
役割は割り振られるものではなく、空きが埋まって決まる
任される範囲が広がるのは悪いことではないはずなのに、最近は重さのほうが勝っています。何かあれば自分のところで止まると思うと気が休まらず、休みの日も気にしている。この重さは、仕事の量とは別のところから来ていることが多いです。
結果に対して責任を負っているのに、そこに至る判断を自分でできない状態があります。人員も予算も期限も決められないのに、うまくいかなければ説明を求められる。この形が、最も重く感じる条件です。
量が多いだけなら、時間の問題として処理できます。ところが、権限がない状態では、どれだけ働いても結果を動かせる範囲が限られる。努力と結果がつながらないので、消耗だけが積み上がります。
だから最初に確認するのは、量ではなく権限です。何を自分で決めてよいのか、決められないものは誰が決めるのか。この線がはっきりするだけで、抱える対象が減ります。
重さを感じているとき、実際に何を負っているのかは意外と曖昧です。書き出すと、自分の担当ではないものが混ざっていることがあります。前任者から引き継いだまま整理していない仕事、頼まれて続けている作業、誰も見ていないので拾っているもの。
書き出したら、三つに分けます。自分が決めて自分がやるもの、自分が決めて人に渡せるもの、そもそも自分の担当でないもの。三つ目は返せるはずのものです。
返す作業は気が進みませんが、返さないままだと、その分の説明責任も残り続けます。担当を明示するだけでも、重さはかなり変わります。
書き出しは月に一度で足ります。担当していない仕事が少しずつ増えていくのは自然なことなので、なくす努力より、定期的に整理する前提にしておくほうが現実的です。
問題が起きるまで報告しないでいると、起きた時点で全部が自分の判断ミスとして扱われます。進行中に共有していれば、判断は共有された時点で組織のものになります。同じ結果でも、負う重さが変わります。
報告は、悪い情報ほど早いほうが軽く済みます。遅れそうな見込み、条件が変わった事実。確定していなくても、見込みの段階で出しておくと選択肢が残ります。
共有先は一人でなくて構いません。関係者に同時に渡しておくと、あとから知らなかったという話にならず、対処も早くなる。渡した記録が残る形にしておくと、さらに確実です。
共有は、責任を押し付ける行為ではありません。判断に必要な情報を、判断できる立場の人に届けているだけで、届いていない状態のほうが組織としては危うい。
責任感の強い人は、決められた範囲の外まで面倒を見ます。周りの遅れを補い、想定外の事態も先回りして防ぐ。短期的には評価されますが、範囲が広がり続けるので、いつか限界が来ます。
限界が来たときに問題になるのは、その範囲がすでに前提として扱われていることです。今まで拾っていたものを拾わなくなると、こちらの怠慢に見えてしまいます。
だから、拾うかどうかは早い段階で決めておくほうがいい。拾うなら担当として明示し、拾わないなら誰の担当かをはっきりさせる。黙って拾い続けるのがいちばん重くなります。
起こりうる事態を全部防ぐことは、誰にもできません。防げなかったときにどう動くかを用意しておくほうが、実務としては強く、周りからの信頼も安定します。
離れているあいだに何かあっても自分にしか対応できない状態だと、休んでいても頭から離れません。この状態は責任感の問題ではなく、業務が属人化している構造の問題です。
対策は、判断の基準を共有しておくことです。この条件ならこう動く、と書いておけば、いない間も止まりません。手順まで書ければ、代わりの人が動けます。
共有すると自分の価値が下がると感じることがありますが、実際には逆です。任せられる形を作れる人のほうが、範囲を広げやすくなります。
書く時間がまとめて取れないなら、判断に迷った場面だけを記録するところから始めます。迷った場面こそ、あとから基準として使える材料になります。
全部を自分の管轄として抱える型と、範囲を切って渡す型があります。前者は成果が読みやすい代わりに上限が低く、後者は調整の手間がかかる代わりに規模を扱えます。
どちらが良いということはなく、扱う仕事の規模で向き不向きが変わります。規模が上がったときに抱える型のままだと、必ずどこかで詰まります。
重いと感じ始めた時期は、型を変える時期でもあります。同じやり方の延長では続かないという合図として読めるので、耐える方向ではなく、渡す設計を作る方向に動くほうが早い。
自分がどう引き受ける人なのかは、抱えている最中には見えないところです。責任の引き受け方診断では、どこまで自分で背負うかと、人に渡すときの範囲の決め方の二つを見ています。
うまくいかなかったとき、どこまでを自分のこととして引き受けるかは人によって違います。自分の担当までで線を引く人と、起きたこと全部を引き受ける人。そして引き受けたあと、ひとりで片づける人と、人を集める人がいます。この組み合わせで、責任の引き受け方は4つに分かれます。10問に答えると、あなたが何をどこまで背負っているのかが見えてきます。
10問 / 約2分 / 結果4タイプ
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