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キャリアプランが思いつかないときに、埋める順番を変える

面談でキャリアプランを聞かれても、答えが出てきません。五年後にどうなっていたいかと言われても像が浮かばず、その場しのぎの答えを書いて提出する。周りが明確に語っているのを見ると、自分だけ何も考えていないように思えてきます。ただ、書けない理由は考えていないことではない場合があります。

将来像から逆算する形が、合わない人がいる

キャリアプランの一般的な作り方は、目標を決めて逆算する形です。この形は、なりたい姿がすでにある人には有効ですが、無い人にとっては最初の一歩が空欄なので、そこから先に進めません。

そして、なりたい姿が無いことは珍しくありません。仕事を選んだ理由が偶然だった、途中で環境が変わった、興味が一つに定まらない。どれも普通の経緯で、計画性の欠如ではありません。

この場合、逆算をやめて別の順番で埋めるほうが早い。避けたい条件、続けられている作業、選べる範囲。この三つは、将来像が無くても書けます。

避けたい条件から書くと、手が動く

やりたいことは出てこなくても、やりたくないことは具体的に出てきます。深夜に及ぶ働き方、数字だけで評価される環境、転勤が前提の職種、人の管理が中心の役割。ここは経験から書けるので、空欄になりません。

避けたい条件が五つ揃うと、選択肢がかなり絞られます。絞られた範囲の中から選ぶ形なら、正解を当てる作業ではなくなるので判断が軽い。実際のキャリアは、この消去法で形になっていることが多い。

避けたい条件は、時期によって変わります。数年ごとに書き直すと、そのとき何を守りたいのかが見えます。生活の状況で優先順位が入れ替わるのは自然なことです。

書いたものは残しておきます。転職や異動の判断で迷ったときに、そのときの気分ではなく、落ち着いていた時期の基準で決められる。急な話ほど、この差が効いてきます。

続いている作業を数える

興味のある分野が分からなくても、実際に続けられている作業は観察できます。人に説明する、数字を整理する、段取りを組む、細部を詰める。職種の名前ではなく、作業の粒度で見るのが要点です。

この粒度で見ると、業種が変わっても持ち運べるものが分かります。キャリアの連続性は、肩書きではなく作業のほうに宿っていることが多い。

苦にならない作業と、成果が出やすい作業は必ずしも一致しません。両方を書き出して、重なっている部分があれば、そこは強い候補になります。

面談で聞かれたときの答え方

その場では、明確な将来像がないことを正直に言っても構いません。ただ、それだけで終わると考えていない人として扱われるので、代わりに出せる材料を持っておきます。

使えるのは、避けたい条件と、伸ばしたい作業です。この方向は避けたい、この作業の精度を上げたい。この二つがあれば、配置を考える側にとっては十分に使える情報になります。将来像より、こちらのほうが実務的です。

期間を短く区切るのも有効です。三年後は答えられなくても、一年でできるようにしたいことなら出てきます。答えられる範囲まで期間を縮めるのは、逃げではなく現実的な回答です。

面談の目的は、たいていの場合、配置と育成の判断材料を集めることです。壮大な計画を求められているわけではないので、実際に使える情報を渡すほうが噛み合います。

毎回同じ内容を答えても構いません。前回から変わっていない、という報告も、変化を見ている側にとっては情報になります。無理に更新する必要はありません。

選択は、計画どおりには起きない

実際のキャリアは、計画の実行ではなく、突然来る選択への応答で決まっていきます。異動の打診、転職の誘い、担当の変更。どれも予定表には載っていませんが、影響は計画より大きい。

だから、事前に持っておくと効くのは詳細な計画ではなく、判断の基準です。避けたい条件と、伸ばしたい作業がはっきりしていれば、突然の話にも即座に答えられます。

基準がないと、条件の良し悪しだけで決めることになります。給与や役職は比べやすいので、そこだけで決めた結果、避けたかった条件を引き受けてしまうことがあります。

決めないことを、選択として扱う

今は決めないという判断も、あり得る選択です。ただし、決めていない状態と、決めないと決めた状態は別物です。前者は不安が残り続けますが、後者は期限を切れます。

一年後に見直す、と決めておくと、その間は考えなくて済みます。考える時期を決めるだけで、日常的に気になる回数はかなり減ります。

また、無理に決めた計画は、状況が変わった時点で守れなくなります。守れない計画を持っていると、進んでいないという感覚だけが残る。持たないほうがましなこともあります。

自分がどういう決め方をする人なのかは、決められないと感じている時期ほど見えにくくなります。キャリアの決まり方診断では、先を計画して動くか流れの中で選ぶかと、条件と内容のどちらを優先するかの二つを見ています。

自分の傾向を確かめてみる

キャリアという言葉が指しているのは、たいてい二つのことです。これまでの仕事が自分で決めて決まってきたのか、人に言われて決まってきたのか。そしてこれから伸ばすのが今の場なのか、場を変えてなのか。この組み合わせで、キャリアの決まり方は4つに分かれます。10問に答えると、あなたの道がどう引かれてきたのかが見えてきます。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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