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ストレス発散の方法がないときは、手段を在庫として持つ

気分転換が必要なのは分かっているのに、何をすればいいのか思いつきません。趣味と呼べるものもなく、休みの日は寝て終わる。人から勧められたことを試しても続かない。手段が見つからない状態が続くとき、探し方の前提のほうがずれていることがあります。

一つの万能な手段を探しているうちは、見つからない

ストレスの発散方法を探すとき、これさえあれば回復するというものを想定しがちです。ところが実際には、疲れの種類によって効く手段が違います。頭が疲れている日と、人と会って消耗した日と、体が重い日では、必要なものが別々です。

一つの手段で全部に対応しようとすると、効かない日が出てきます。効かないと、その手段が自分に合っていないと判断してやめてしまう。手段が定着しないのは、期待している範囲が広すぎるからです。

現実的なのは、種類ごとに一つずつ持つことです。三つあれば、その日の状態に合わせて選べます。選べる状態になると、実行率が上がります。

条件別に、在庫として並べておく

手段を選ぶときの制約は、たいてい時間と場所と体力です。十分しかない日、家から出られない日、何も考えられない日。この条件ごとに使える手段を用意しておくと、思いつかないという状態が減ります。

十分の手段は、実行の敷居が低いものにします。歩く、湯につかる、決まった曲を聞く。体力の要るものをここに置くと、疲れている日には動きません。

一時間以上使える日の手段は、逆に少し負荷のあるものが向いています。体を動かす、外に出る、集中して何かを作る。軽いものだけだと、時間を使った感覚が残りません。

並べておく作業は一度で済みます。書いて見える場所に置いておけば、あとはその日の状態に合うものを選ぶだけになる。何をするか考える工程が消えるのが、いちばん大きい。

手段は、増やしすぎなくて構いません。条件ごとに一つずつあれば足りるので、三つか四つで運用できます。多すぎると、今度は選ぶこと自体が判断の負担になります。

溜めてからまとめて発散する形は、効率が悪い

平日は我慢して、週末にまとめて解消する形は一般的ですが、効率としてはよくありません。溜まった状態では回復に時間がかかり、休みの大半を使っても戻り切らないためです。戻り切らないまま次の週に入るので、少しずつ積み上がります。

小さく頻繁に出すほうが、総量としては軽くなります。一日十分でも、毎日出していれば溜まる量が違う。まとめる形は、時間が取れるという利点しかありません。

毎日の枠を作るには、既にある行動にくっつけるのが早い。帰り道、風呂のあと、寝る前。新しい時間を作ろうとすると、たいてい確保できません。

効いているかどうかを、翌日で見る

その場の楽しさと、回復しているかどうかは別です。楽しかったのに翌日が重い活動は、消費であって回復ではありません。判定は当日ではなく翌日の立ち上がりで見ると正確になります。

人と過ごす形が合う人と、一人の時間で戻る人がいます。周りが勧めるのは前者が多いので、後者の人は自分に合わない手段ばかり試すことになりがちです。合わないものを続けても、回数を重ねるほど億劫になります。

翌日を基準にすると、地味な手段の価値が見えてきます。散歩や片づけのように、その場の刺激が小さいものが、翌日には効いていることがあります。

手段が減っているだけのこともある

以前は自然にできていたことが、生活の変化でできなくなっていることがあります。時間帯が変わった、場所が遠くなった、一緒にやる人がいなくなった。手段が失われたのに、代わりを入れていない状態です。

この場合、新しい趣味を探すより、失った手段の要素を分解するほうが早い。体を動かす部分だったのか、人と話す部分だったのか、没頭できる部分だったのか。要素が分かれば、別の形で代替できます。

同じ活動をそのまま再開できるなら、それが最短の道です。ただ、条件が戻らないことも多いので、要素に分けて別の形で満たすほうが現実的な場合もあります。

何も思いつかないときは、過去に続いていたことを三つ書き出すところから始めると材料が出てきます。楽しかったことではなく、続いていたことを選ぶのが要点です。

発散だけでなく、入る量も見る

出す手段をどれだけ増やしても、入る量が多ければ追いつきません。予定の詰め方、引き受ける件数、連絡への反応の速さ。ここが変わらないまま発散だけを増やすと、忙しさの中に一つ予定が増えるだけになります。

入る量を減らす手は、たいてい面倒です。断る、遅らせる、任せる。ただ、効き方としてはこちらのほうが大きい。発散の手段を探す前に、一件でも減らせないかを見ると近道になることがあります。

両方を同時にやる必要はありません。今の状態で動かせるほうから手をつければ足りますし、片方が動くともう片方にも余裕が出てきます。

自分がどう逃がす人なのかは、余裕がない時期ほど分からなくなります。ストレスの逃し方診断では、外に出して発散するか内側で処理するかと、人と過ごすか一人で戻るかの二つを見ています。

自分の傾向を確かめてみる

気持ちが重くなったあと、人によって戻り方はまったく違います。誰かと過ごすと回復する人と、一人にならないと戻れない人。原因を片づけないと落ち着かない人と、いったん離れたほうが早い人。この2つの組み合わせで、逃し方は4つのタイプに分かれます。10問に答えると、あなたに効く休み方と、効かない休み方が見えてきます。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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