プレゼントが決まらないのは、条件を絞っていないから
喜ぶ物を当てるのではなく、外さない条件から決める
頑固だと言われることが増えてきて、そのたびに少し身構えます。反対しているつもりはなく、納得できていないだけなのに、話し合いが終わるころには折れない人という扱いになっている。譲る回数を増やせば解決するのかというと、そうでもない気がする。この違和感には理由があります。
同じように主張しても、頑固だと言われる人と言われない人がいます。差は主張の強さではなく、どうなったら考えを変えるのかが相手から見えているかどうかです。基準が見えないと、何を言っても動かない人として扱われます。
本人の中には基準があることが多い。数字が出れば変える、実際に試して駄目なら変える。ただ、それを口に出していないので、相手からは頑なさだけが見えています。伝えるだけで印象が変わる場合はかなりあります。
逆に、基準が本当に無いこともあります。その場合、変えないのは判断ではなく反射になっている。反対されると反対し返す形になっていないかは、一度確認する価値があります。
どちらなのかは、直近で意見を変えた場面を思い出すと分かります。三か月以内に一つも出てこないなら、基準ではなく反射のほうが働いています。
話し合いの前に、どうなったら自分の案を引っ込めるかを決めておきます。決めておくと、その場の空気や相手の強さで動かずに済むので、結果としては折れやすくなります。
条件は具体的なほうが機能します。この点が解決するなら、費用がこの範囲に収まるなら、という形です。納得できたら、という条件は基準になっていないので、いつまでも到達しません。
そして、その条件を最初に相手へ伝えます。伝えると、相手はこちらを説得する方法が分かるので、話が短くなる。反対されている時間が減れば、頑固だという印象も薄れます。
条件が満たされたときは、すぐに変えます。ここで粘ると、条件を出したこと自体が信用されなくなり、次から誰も条件を確認してくれなくなる。宣言した以上は、こちらが先に守る番です。
全部を通そうとすると、全部で戦うことになります。実際に譲れないものは、たいてい一つか二つです。残りは、こだわっているように見えて、単に自分の慣れた形というだけのことが多い。
分けておくと、譲る場面で迷いません。関係のない部分を早めに譲ると、本当に守りたい一点を通しやすくなります。これは妥協ではなく配分の話です。
分けていないと、周りから見て優先順位が読めません。読めない相手には、こちらが全部に反対しているように見える。実際には一点だけの話でも、印象は全面的な反対として残ります。
譲れない一点は、理由まで説明できる状態にしておきます。説明できないこだわりは、時間がたつと自分でも扱いに困り、いつのまにか譲れない理由だけが独り歩きします。
頑固だという評価には、内容ではなく口調が効いていることがあります。同じ主張でも、断定の形で言い切ると、相手は議論ではなく通告として受け取ります。
強くなる場面は限られていて、たいていは急かされたとき、説明が省かれたとき、前に同じ話で押し切られた経験があるときです。条件が分かれば、その場面だけ言い方を変えられます。
有効なのは、結論の前に自分の前提を置くことです。この条件で考えると、という一言があるだけで、話が人格の対立から条件の比較に移ります。
また、その場で結論を出さない選択もあります。持ち帰って考えると言えるなら、強い言い方で押し返す必要がそもそもなくなる。急かされる場面ほど、この一言が効きます。
納得していないのに合わせると、その場は収まります。ただ、実行の段階で手が止まるので、結局やり直しになる。周りから見ると、賛成したのに動かない人になり、頑固より扱いにくい評価がつきます。
納得していないなら、その時点で言っておくほうが早い。反対ではなく、この部分が分からないという形で残しておけば、進めながら確認できます。
折れる回数を増やすことを目標にすると、この種の空返事が増えます。直したいのは譲った回数ではなく、話が噛み合わないことのほうです。回数で測ると、対策の向きが逆になります。
意見が動かないことは、常に短所ではありません。周りの勢いで方針が変わる場面で、一人でも基準を持っている人がいると、あとから見て正しい判断が残ることがあります。
問題になるのは、その強さが場面を選ばずに出るときだけです。重要でない場面まで同じ強度で守ると、肝心なところで聞いてもらえなくなります。
使い所を絞ると、同じ性質が信頼に変わります。普段は柔軟な人が譲らないときのほうを、周りは重く受け取る。守る場面を減らすほど、その一点が通りやすくなるという関係になっています。
自分がどこで動かなくなるのかは、そのときは正しいと感じているので見えにくいところです。意見の変え方診断では、判断を決めるまでの速さと、決めたあとに動かすかどうかの二つを見ています。
人の意見で考えが変わる人と、聞いても結論が動かない人がいます。そして、自分の考えをはっきり示す人と、内にとどめておく人がいます。この2つの組み合わせで、意見との付き合い方は4つのタイプに分かれます。10問に答えると、あなたの構え方が信頼につながる場面と、話が噛み合わなくなる場面が見えてきます。
10問 / 約2分 / 結果4タイプ
意見の変え方診断を受ける