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出世したくないと感じるとき、何を避けたいのかを分ける

昇進の話が出ても、素直に喜べません。責任が増えるのも、人を評価するのも気が重い。かといって、このままでいいのかと聞かれると答えに詰まります。出世したくないという気持ちは、意欲の欠如として扱われがちですが、中身を開けると避けたい作業が具体的に入っています。

役職には、別々の作業が束になっている

役職が上がると付いてくるものは一つではありません。人の評価、予定と人員の調整、他部署との交渉、数字の責任、そして自分の手を動かす時間の減少。この五つは、それぞれ得意不得意が別に出ます。

出世したくないと感じている人の多くは、この全部が嫌なわけではありません。一つか二つが強く嫌で、それが束のまま来るので全体を断ることになっています。

分けて考えると、話が変わります。人の評価だけが嫌なら、評価を持たない形の役割が組織にあるかもしれない。手を動かす時間が減るのが嫌なら、それは配分の交渉になります。

束のまま断ると、意欲がない人として記録されます。分けて伝えると、条件の話として扱われます。この差は、数年後の選択肢に効いてきます。

避けたいものを、具体的に言葉にする

責任が重い、という言い方では中身が分かりません。誰かの評価を決めることなのか、失敗したときに矢面に立つことなのか、決めきれない状態が続くことなのか。どれも責任と呼ばれますが、別のものです。

書き出すときは、過去に嫌だった場面を思い出すのが早い。会議で板挟みになった場面、後輩の評価をした場面、数字の説明を求められた場面。実際に経験したものは、想像より正確です。

経験していないものへの拒否感は、想像で膨らんでいることがあります。やってみたら平気だった、という部分は必ずあるので、全部を同じ強さで避けなくて済みます。

書き出した一覧は、断るときの材料にもなります。何が嫌なのかを具体的に言える人は、意欲がないのではなく条件が合わないだけだと理解されやすい。

得たいものの側も、同時に見る

断る判断をするときは、失うものも数えます。決定に関われる範囲、扱える予算、選べる仕事の幅、そして収入。これらは役職と一緒に動くことが多く、断ると同時に手放すことになります。

とくに効いてくるのが、決定に関われる範囲です。現場のやり方に不満があるなら、それを変えられる位置にいるかどうかで、日々の負荷が変わります。断った結果、不満だけが残る配置になることもあります。

収入は、生活の設計に直接効きます。今は必要なくても、数年後の条件が変わることがある。そのときに戻れるかどうかは、組織によります。

得たいものが一つもないなら、断る判断は妥当です。数えたうえで断るのと、考えずに断るのは、同じ結論でも後悔の残り方が違います。

断り方で、あとの扱いが変わる

興味がありません、とだけ伝えると、次から声がかからなくなります。それが希望どおりならいいのですが、条件次第では受けたい場合、この伝え方は損をします。

有効なのは、避けたい作業を一つ挙げて、それ以外は問題ないと伝える形です。人の評価は今は難しいが、調整や交渉は引き受けられる。こう言うと、役割の切り分けを検討してもらえることがあります。

時期の問題である場合も、そう言っておきます。今は無理でも二年後なら、という情報は、組織側にとっても使える材料になる。人の配置は数年単位で考えられているので、時期を伝えるだけで扱いが変わります。

断ったあとに起きること

同期や後輩が先に上がっていく状況は、思っていたより気になることがあります。役職そのものが欲しくなくても、扱いの差は日常的に目に入るためです。

ここで気持ちが揺れるのは自然です。揺れたときに、最初に書き出した避けたいものの一覧を見返すと、判断が戻ります。書いていないと、そのときの感情だけで判断し直すことになります。

また、断り続けると任される仕事の性質が変わっていきます。手を動かす仕事に集中できる場合もあれば、単に範囲が狭くなる場合もある。どちらになるかは職場によるので、数年単位で観察する必要があります。

望まない方向に固定されそうだと感じたら、そのときに動けるよう外の選択肢を見ておくのが現実的です。断った結果として範囲が狭まる職場なら、残る理由をもう一度確認しておく価値があります。

上がりたくない理由は、変わっていい

今の時点で望まないことと、これから先も望まないことは別です。生活の状況、体力、家庭の事情で、必要になる時期が来ることもあります。

一度断ると二度と声がかからない組織もあります。断るときに次の可能性を残す言い方をしておけば、状況が変わったときに判断をやり直せる。閉じるか開けておくかは、断り方の一文で決まります。

逆に、周りに勧められて受けた結果、合わなくて戻る人もいます。戻れるかどうかを先に確認しておくと、受ける側の判断も軽くなります。

自分がどこに重心を置く人なのかは、話が来た瞬間の感情だけでは測れません。出世欲診断では、上の位置をどれだけ求めるかと、任される範囲をどう扱いたいかの二つを見ています。

自分の傾向を確かめてみる

上の立場に就くことを、どのくらい望んでいるか。望みの強さは、話が来たときに受けるかどうかだけでなく、日ごろどこを見ているかにも出ます。この診断は、上に立つ資質があるかではなく、なりたさの強さだけを測ります。10問に答えると、あなたの出世意欲が目盛りで見えます。強いほうがいい、という診断ではありません。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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