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適職がわからないときに、職種を探すのをやめて先に決めること

適職がわからないとき、多くの人はまず職種を調べます。ところが職種の一覧をいくら眺めても、たいてい決まりません。比べるための物差しを持たないまま候補だけを増やしているので、増えるほど選べなくなるからです。順番を入れ替えます。

適職を「向いている仕事」と読むと、たどり着けない

適職という言葉は、どこかに正解の職種が一つあるように聞こえます。ところが同じ職種でも、会社が違えば仕事の中身はまるで変わります。営業が向いているかどうかは、扱う商材と評価のされ方でひっくり返る程度のものです。

だから職種の名前で当たりを探しても、精度が上がりません。適職を「向いている職種」ではなく「続けられる条件がそろっている状態」と読み替えたほうが、実際の選択に使えます。

条件で考えると、答えは一つに絞られません。むしろ複数の職種が候補として残ります。これは失敗ではなく、選択肢が正しく比較できるようになったということです。

何で消耗するかは、何が好きかより当てになる

好きなことを仕事に、という助言が効きにくいのは、好きは変わるうえ、量が増えると好きでなくなることがあるからです。一方で、何をすると消耗するかは、かなり安定しています。

たとえば、人に急かされると力が出なくなる。決まった手順を崩されるのが苦痛。逆に、ひとりで進めるほうが疲れる。こうした消耗の型は、職種が変わってもついてきます。安定している以上、こちらを基準にするほうが読みが当たります。

職務経歴を思い出すときも、楽しかったことより「辞めたいと思った瞬間」を並べるほうが早く輪郭が出ます。共通点が見つかれば、それが避けるべき条件です。楽しかった記憶は美化されやすい一方、嫌だった瞬間は具体的な場面ごと残っているので、材料としても扱いやすくなります。

やりがいの出どころは人によって違う

同じ仕事をしていても、何で満たされるかは人によって別です。成果の数字が動くと嬉しい人、誰かに直接ありがとうと言われたい人、仕組みが整うのが気持ちいい人、新しいことを覚えているあいだだけ元気な人。

ここがずれていると、条件が良くても続きません。給与も人間関係も悪くないのに気力が湧かない、という状態はたいていこれです。逆に、ここさえ合っていれば多少の不満は吸収できます。

自分の出どころを言葉にできていないまま転職すると、同じ理由でまた辞めることになります。職種を変えても、満たされる仕組みが同じなら結果も同じになるからです。

条件が決まってから、初めて職種を並べる

避けたい消耗と、欲しいやりがいの2つが言葉になったら、そこで初めて職種を見ます。このとき職種は「条件を満たすかどうか」で判定できるので、比較が一気に軽くなります。

求人票の読み方も変わります。仕事内容の説明より、評価のされ方、決裁の速さ、ひとりで進める割合といった、条件に直接効く記述を見るようになります。ここは書かれていないことも多いので、面接で聞く項目にもなります。

条件で見ると、意外な職種が候補に入ってきます。名前の印象で除外していたものが条件を満たしていた、というのはよくあることです。逆に、憧れで候補に入れていたものが条件を満たしていないと分かることもある。どちらも、条件を先に決めていなければ見えてこない情報です。

「向いていない」の多くは、環境と時期の話

うまくいかない時期が続くと、この仕事が向いていないのだと考えたくなります。ただ、同じ人が同じ職種で、会社を変えただけで急に力を出すことは珍しくありません。向き不向きに見えていたものが、実は環境との噛み合わせだったというケースです。

入って半年の評価も当てになりません。最初の数か月は誰でも処理が遅く、周りとの差が大きく見える時期です。この時期の感覚で適性を判断すると、まだ何も分かっていない段階で結論を出すことになります。

判断するなら、慣れたあとで何が残っているかを見ます。慣れても消えない苦痛があるなら、それは条件のずれです。慣れたら気にならなくなったなら、単に不慣れだっただけということになります。

この切り分けをしないまま職種を変えると、次の職場でも最初の数か月で同じ結論に達します。適職探しが長引く人によくあるのが、この繰り返しです。

まず、自分のやりがいの出どころを言葉にする

順番として最初に必要なのは、自分が何で満たされるかを一言にすることです。ここが決まらないうちに求人を見ても、比べる物差しがないので消耗するだけになります。

とはいえ、自分の出どころは内側を見つめても出てきません。過去にどの場面で力が出たか、どの場面で急に冷めたかを並べて、あとから共通点を取り出すほうが確実です。場面から逆算するほうが、言葉にするのは早くなります。

出どころが一言になっていると、求人を見る速度も面接で聞く内容も変わります。逆にここが曖昧なままだと、条件の良さそうな順に並べ替えるくらいしかできず、決め手のないまま時間だけが過ぎていきます。

自分の傾向を確かめてみる

仕事で満たされる瞬間は人によって違います。結果が出たときか、進めている途中か。そしてそれが誰かに届いたときか、自分の中で決着したときか。10問の場面から、あなたのやりがいがどこから出ているかを測ります。向いている職種を当てる診断ではなく、どんな仕事でも力を出せる条件を見つけるための診断です。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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