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決断できない性格を直したいときに、先に決めておくこと

決断できない性格を直したい、という悩みの厄介なところは、直そうとする場面が必ず「いま決めなければいけない場面」だという点です。迷っている最中に性格は変わりません。手を入れられるのは、選択肢が目の前に来る前の段階のほうです。

決断が遅いことと、決められないことは違う

時間をかけて決める人と、時間をかけても決まらない人がいます。前者は情報を集めて納得してから動くだけで、遅くはあっても止まりません。問題になるのは後者で、この2つを同じ「決断力がない」でまとめてしまうと対策を間違えます。

見分け方は簡単です。締切が来たときに決まるなら、遅いだけ。締切が来ても決まらず、期限切れという形で結果が決まってしまうなら、決められないほうです。

遅いだけなら、締切を前倒しで自分に設定すれば実務上は困りません。直す必要があるのは、締切が来ても決まらない場合だけです。

迷いが長引くのは、選択肢ではなく基準がないから

決まらないときに人が見ているのは選択肢です。AとBを見比べて、Aの良いところとBの良いところを行き来する。ところが、比べても決まらないのは、そもそも何を基準に比べるかが決まっていないからです。

基準がないと、比較のたびに軸が変わります。今日は値段で見て、明日は将来性で見る。軸が動くので、どちらも勝ったり負けたりして、いつまでも決着しません。決まらない感覚の正体は、たいていこれです。

基準はひとつでいいので先に置きます。「今回は費用で決める」と決めてしまえば、比べる作業は10秒で終わります。決断が重いのではなく、基準を決める作業を飛ばしていたから重かったのです。

「情報が足りない」はたいてい理由ではない

決められないとき、多くの人は情報が足りないせいだと感じます。ところが調べても決まらないことのほうが多い。追加の情報は、たいてい基準がないままの比較にもう一枚材料を足すだけなので、迷いは深くなります。

本当に情報が足りないのかを確かめる方法があります。「何が分かれば決まるか」を一文で書けるかどうかです。書けるなら調べる価値があります。書けないなら、足りないのは情報ではなく基準のほうです。

この確認をしておくと、無限に調べ続ける状態から抜けられます。調べる作業は動いている感覚があるので、迷っていることに気づきにくいのが厄介なところです。

決め方を、決める前に決めておく

現実的に効くのは、種類ごとに決め方をあらかじめ用意しておくことです。安い買い物は直感で即決する。取り返しがつくものは早く決めて、あとで直す。取り返しがつかないものだけ時間をかける。この3つに振り分けるだけでも、迷う対象がかなり減ります。

重要なのは、取り返しがつくかどうかで分けることです。金額や見た目の重大さで分けると、実は簡単に変えられるものに時間をかけ、本当に戻せないものを勢いで決める、という逆転が起きます。

先に振り分けておくと、選択肢が来たときに「これはどの箱か」を判定するだけで済みます。判定は比較よりずっと軽いので、決断そのものが軽くなります。

人に決めてもらうのは、逃げではない

決められないときに誰かへ相談すると、決断から逃げたような気分になります。ただ、相談の目的が「決めてもらうこと」ではなく「基準をもらうこと」なら、これはむしろ効率の良い手です。自分の持っていない物差しを借りるだけで、決めるのは自分のままだからです。

聞き方を変えると、返ってくるものが変わります。「どっちがいいと思う?」と聞くと相手の好みが返ってきますが、「あなたならどこを見て決める?」と聞くと基準が返ってきます。後者は、次に似た場面が来たときにも使い回せます。

借りた基準が自分に合わなければ、捨ててしまって構いません。基準は何度でも入れ替えられるもので、決断そのものよりずっと軽い。ここで正解を選ぼうとすると、基準を決める段階でまた迷うことになります。

相談しても決まらない、という場合は、相手に好みを聞いているだけになっていないか確かめてみてください。好みは人の数だけあるので、集めるほど選択肢が増えて動けなくなります。

決めたあとに揺れるのは、別の問題

決めたのに「あれでよかったのか」と考え続けてしまう。これは決断力の問題ではなく、決断の評価を結果でしかできていない状態です。結果は運にも左右されるので、結果で評価する限り、良い決め方をしても揺れは止まりません。

評価するなら、決めた時点で持っていた情報と基準で見ます。あのとき知っていたことの中で、決めた基準に沿って選べていたなら、その決断は良い決断です。結果が悪くても変わりません。

この見方に切り替えると、決めることへの怖さが減ります。怖さが減れば決断は速くなるので、遠回りに見えて、ここを直すのが一番効きます。

そのうえで、自分がどういう決め方をする側なのかを把握しておくと、基準を用意する作業がぐっと軽くなります。速く決めて直すのが得意な人と、時間をかけて一度で決めたい人では、置いておくべき基準の形が違うからです。

自分の傾向を確かめてみる

同じ選択でも、決めるまでにどれだけ材料を集めるかと、決めたあとにその決定をどう扱うかは人によって違います。10問の場面で、あなたの決め方のくせを2つの軸から測ります。速く決める人が優れているわけでも、迷わない人が強いわけでもありません。それぞれに得をする場面と、損をする場面があります。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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