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新しい職場に慣れないときに、順番を間違えないための整理

新しい職場に入って数週間、仕事は少しずつ分かってきたのに、その場にいる感じがしない日が続きます。誰に何を聞けばいいかが読めず、雑談の輪にも入りきれない。慣れるのが遅いのは性格のせいだと考えると、そこで手が止まります。実際には、詰まっている場所はもう少し具体的です。

慣れないの中身を、三つに分ける

新しい場所で覚えることは、大きく三つあります。仕事そのものの手順、人と役割の対応、そしてその職場だけの決まりごとです。この三つは進み方が違うのに、まとめて「慣れない」と言うと、どれが遅れているのか分からなくなります。

手順は教われば進みます。人と役割は、会う回数に比例します。決まりごとは、誰も説明しないまま運用されているので、失敗して初めて存在に気づくことが多い。三つ目だけ習得の仕方が違います。

落ち着かない感じが続くときは、たいてい三つ目で詰まっています。仕事はできているのに居心地が悪い、という状態はこれです。能力の問題ではないので、仕事を早く覚えても解消しません。

誰に聞くかを、先に地図にする

質問がしにくいのは、内容が難しいからではなく、宛先が分からないからです。宛先が決まっていないと、聞く前に「これは誰に聞くべきか」を考える手間が乗り、その手間が積もって聞かなくなります。

最初の二週間でやると効くのは、仕事を覚えることより、誰が何を持っているかを覚えることです。この作業はこの人、承認はこの人、細かい運用はこの人。三人分でも分かれば、質問の重さが半分になります。

分からなければ、そのまま聞いていい。これは誰に聞くのがよさそうですか、という質問は、内容の質問より答えやすく、相手の負担も小さい。

質問は、まとめずに早く出す

迷惑をかけないようにまとめてから聞こう、と考えると、聞くタイミングが遅れます。遅れて聞くと、その間に進めた分をやり直すことになり、結果的に相手の時間を多く使います。

早く出すときに効くのは、聞き方の形を決めておくことです。今こう理解していて、この部分だけ判断がつかない、という形にすると、相手は差分だけ答えれば済みます。全部を丸ごと聞かれるより負担が軽い。

同じことを二度聞かないために、答えはその場で書きます。書く時間を惜しむと、三週間後に同じ質問をすることになり、そちらのほうが印象に残ります。

雑談に入れないのは、話題より回数の問題

輪に入れないと感じるとき、多くの場合足りていないのは面白い話題ではなく、短い接触の回数です。一度の長い会話より、一言ずつの往復が何度もあるほうが、その場にいる人として扱われるようになります。

一言でいいので、自分から出す機会を一日に一つ作る。すれ違ったときの挨拶、渡すときの一言、終わったときの報告。内容は業務の範囲で構いません。

無理に打ち解けようとすると、こちらの負担が大きくなって続きません。続かないと接触の回数が減るので、結果として遠くなります。回数を保つほうが優先です。

職場によっては、雑談がほとんどない場所もあります。その場合、自分が入れていないのではなく、入る場がもともと存在していないだけです。前の職場との差を自分の問題として数えると、直しようのない課題を抱えることになります。

期間の見積もりを、現実に合わせる

一か月で慣れるつもりでいると、二か月目に入った時点で失敗した気持ちになります。実際には、季節ごとの業務や年に数回の行事を一巡するまで、その職場の全体像は見えません。

見積もりを長く取っておくと、途中の分からなさを異常として数えずに済みます。分からないことが残っているのは、期間の途中では正常な状態です。

そのうえで、短い区切りで進み具合を見ます。先月と比べて、一人で終わらせられる作業が増えたか。全体像ではなく差分で見ると、進んでいることが確認できます。

周りの人と比べるのは、この時期はあまり役に立ちません。何年もいる人と半月の自分では持っている前提の量が違い、比べた結果から出てくるのは焦りだけです。比べるなら、先月の自分に限定しておくほうが判断が正確になります。

合わない場所を、慣れの不足と読み替えない

努力で埋まらない種類の食い違いもあります。仕事の進め方の前提が違う、求められる速さが合わない、評価される内容が自分の得意と噛み合わない。これらは慣れの問題ではないので、時間をかけても近づきません。

見分けるには、困りごとを書き出して、そのうち何割が時間で解決するものかを見ます。手順の不明や人の名前は時間で消えます。消えない側が多いなら、慣れの話ではありません。

その判断は、入って数週間では材料が足りません。ただ、半年たっても同じ項目が残っているなら、それは新しさのせいではなくなっています。

自分がどういう入り方をする人なのかは、慣れないうちは焦りのほうが強く出て見えにくくなります。新しい環境への慣れ方診断では、自分から動くか周りに合わせるかと、早く馴染むか時間をかけるかの二つを見ています。

自分の傾向を確かめてみる

場所ややり方が変わったとき、どのくらいで自分のペースに戻るか。着いたその日から動ける人もいれば、何週間かかけて地図を作る人もいます。速い人は変化で失うものが少なく、時間のかかる人は把握が正確です。どちらが優れているという話ではありません。10問の場面でどう振る舞うかを選ぶと、あなたのなじみやすさが点数で見えてきます。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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