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心配性を治したいとき、考えないようにするのは逆効果

心配性を治したいと思って、考えないようにしようとしたことがある人は多いはずです。やってみると分かりますが、考えないようにするには、何を考えないかを毎回思い出す必要があります。結果として、そのことを一日に何度も呼び出すことになります。

心配が長引くのは、置き場所がないから

心配ごとが頭に浮かんだとき、たいていは同じ流れをたどります。まだ起きていないことを想像し、対処法を考え、途中で情報が足りなくなって、また最初に戻る。同じ周回を何度もするので、時間だけが長くなります。

この周回が止まらないのは、その心配を置いておく場所がないからです。頭の中に置いたままだと、忘れないために何度も呼び出すことになる。呼び出すたびに最初から考え直すので、進みません。

外に出しておくと、呼び出す必要がなくなります。紙でも画面でも構いません。書いてあると分かっていれば、頭は保持をやめます。心配の量が減るわけではありませんが、回している時間は減ります。

考える時間を決めてしまうほうが早い

考えないようにするのではなく、考える時間をあらかじめ取ってしまう方法があります。夕方の十五分だけ心配ごとについて考えると決めて、それ以外の時間に浮かんだら「その時間に考える」と送ってしまう。

これが効くのは、頭が同じことを繰り返すのは忘れられるのが怖いからだという点にあります。あとで必ず扱うと決まっていれば、繰り返す理由がなくなります。禁止するのではなく、予定に入れるのがこつです。

決めた十五分に実際に考えてみると、多くは五分で終わります。書き出すと、対処できるものと、いま何もできないものにきれいに分かれるからです。分かれた時点で、周回は止まります。

何もできないものは、そのまま残しておいて構いません。解決しないと止まらないと思っていると、解決できないものだけが延々と残ります。分類が済んでいるかどうかのほうが、実際の楽さに効きます。

確認は、回数ではなく形で決める

戸締まりや持ち物の確認が何度も必要になるのは、確認したこと自体が記憶に残りにくいからです。同じ動作を毎日しているので、今日やったのか昨日やったのかが混ざります。

回数を我慢するより、確認の形を変えるほうが実用的です。声に出す、指を差す、写真を撮る。ふだんと違う動作を一つ入れると、その日の記憶として残ります。残れば、二度目の確認が要らなくなります。

それでも気になる日はあります。そういう日は、確認は一度までと決めて、二度目が来たら「一度やった」と口に出す。これも禁止ではなく、扱いを決めておくやり方です。

確認が増える日には、たいてい別の要因があります。寝ていない、予定が詰まっている、決まっていないことを抱えている。確認そのものを責めるより、その日の条件を見るほうが実際には早く収まります。

備えと心配は、途中まで同じ道を通る

先のことを考えるのは、備えとしては役に立ちます。心配性の人が段取りに強いのは、起こりうることを先に並べているからです。ここは失いたくない部分です。

分かれ目は、考えた結果が行動に変わるかどうかです。傘を持つ、予備を用意する、先に連絡しておく。行動に変われば備え、変わらずに同じ想像を繰り返せば心配です。同じ思考でも、出口があるかどうかで別のものになります。

だから止めるべきなのは、考えること自体ではありません。考えたのに何も決まらないまま終わる回のほうです。一つでも動作が決まれば、その日の分は終わります。

人に話すときは、答えを求めない形にする

心配を人に話すと、たいてい大丈夫だと返ってきます。その瞬間は軽くなりますが、根拠がないので数時間でまた戻ります。何度も同じ話をしてしまうのは、この効き目の短さのせいです。

話す目的を変えると、返ってくるものが変わります。大丈夫かを聞くのではなく、自分ならどこまで備えるかを聞く。相手の基準が返ってくるので、自分の備えが足りているかを比べられます。

比べられる形になると、話す回数は自然に減ります。我慢して減らすのではなく、確かめるべきことが済んで必要がなくなるからです。同じ話を何度もしてしまう状態からは、この形でしか抜けられません。

心配しない人になる必要はない

心配性を治すという言い方には、心配しない状態が正解だという前提があります。ただ、先に気づける人がいるから避けられている事故は確実にあります。周りがそれに気づいていないだけです。

変えられるのは、心配の量ではなく、一件あたりにかける時間のほうです。同じ数だけ心配ごとが浮かんでも、置き場所と考える時間が決まっていれば、一日の中で占める割合は変わります。

自分の心配性がどのくらいの量なのかは、渦中にいると測れません。心配性度診断では、その強さを目盛りで見ています。強い側を直すべきものとしては書いていないので、いまの位置を確かめる材料として使ってください。位置が分かると、置き場所を作るのか考える時間を決めるのか、どちらから手をつけるかも選べます。

自分の傾向を確かめてみる

大事な予定の前の夜、あなたは何をしていますか。持ち物を並べ直す人もいれば、いつもどおり眠る人もいます。心配性は性格の良し悪しではなく、先のことをどこまで見に行くかの違いです。見に行く人は備えが効き、行かない人は身軽に動けます。10問の場面でどう振る舞うかを選ぶと、あなたが先回りしている範囲が点数で見えてきます。多いほうがいい、少ないほうがいいという話ではありません。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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