お風呂が面倒なのは、工程が一続きになっているから
入るのが嫌なのではなく、始めるまでが遠い
三日坊主を直したい、と考えるとき、たいていは続ける力が足りないと感じています。ところが続いている人を見ても、毎日やる気が出ているわけではありません。違いが出ているのは、やる気の量ではなく、やる気がない日の扱い方のほうです。
続かなかったときのことを思い出すと、三日目まではできています。問題は四日目ではなく、抜けた次の日に起きます。一日空いた時点で、それまでの三日が無かったことになる感覚が来る。そこで終わります。
つまり、続かない原因は始めたあとの意志ではなく、途切れたときの受け取り方です。一日抜けたら失敗、という前提を持っていると、必ずどこかで失敗になります。何十日も抜けずに続く前提のほうが現実的ではありません。
続いている人は、抜けた日を数に入れていません。週に四回できていれば続いていると考える人と、一日抜けたら終わりと考える人では、同じ回数をこなしても結果が変わります。
だから最初に決めるべきは、やる内容ではなく、どこまでを続いていると呼ぶかです。ここを決めずに始めると、判定が毎回その日の気分になります。
始めるときは意欲が高いので、量を多めに設定してしまいます。毎日一時間、毎日三ページ。三日はできますが、それは意欲の残りで動いているだけで、平常時の自分には重すぎる量です。
続く量の目安は、いちばん忙しかった日でもできる量です。五分でも一行でもいい。少なすぎて意味がないように見えますが、続けるという一点だけを見るなら、量より頻度のほうが効きます。
少なく始めると、調子のいい日に多めにやりたくなります。それはやって構いません。ただ、翌日の基準を上げないことです。上げた時点で、忙しい日にできなくなります。
やる気が出たら始めよう、という順番だと、やる気が出るのを待つ時間が長くなります。実際には、手を動かしはじめてから気持ちがついてくることのほうが多い。順番が逆になっているだけで、能力の問題ではありません。
手を動かしはじめるには、始める動作をできるだけ小さくしておくのが早い。道具を出しておく、開いた状態にしておく、最初の一行を前の日に書いておく。始めるまでの動作が三つ以上あると、それだけで止まります。
気が乗らない日にやる分は、質が低くて構いません。質を下げていいと決めておくと、やらない日が減ります。やらない日が減れば、結果として質の高い日の回数も増えます。
途切れるのは前提として、戻り方を決めておくほうが実用的です。三日抜けたら、次はいちばん軽い量から再開する。この一行を決めておくだけで、戻るときの重さがかなり減ります。
決めていないと、抜けたあとに「元のペースまで取り返す」という発想が出てきます。取り返そうとすると量が増えるので、戻る日がいちばんしんどい日になる。それで戻れなくなります。
戻る道には、条件を付けないことです。理由を反省してから戻る、環境を整えてから戻る、と条件を足すと、条件を満たす日まで戻れません。戻ってから考えるほうが早い。
続けている人ほど、途切れた回数も多い。違うのは、そのつど戻っていることだけです。回数を数えるなら、続いた日数ではなく、戻った回数を数えるほうが実態に合っています。
記録を付けると続く、とよく言われますが、続くのは記録が励ますからではありません。続いているかどうかを、気分ではなく事実で判定できるようになるからです。
気分で判定すると、調子の悪い週には「最近ぜんぜんできていない」と感じます。記録を見ると週に三回できていたりする。この差が、やめる判断を早めています。
だから記録は、丸か×か、やったかどうかだけで足ります。内容や時間まで書こうとすると、記録のほうが負担になって先に止まります。記録が止まると、続いているかどうかが分からなくなって、そこから本体も止まります。
見返すのは週に一度で十分です。毎日見ると、直近の数日に引っぱられて判定が気分に戻ります。一週間分まとめて見ると、抜けた日があっても回数のほうが目に入ります。
何度やっても続かないものがある一方で、何も決めていないのに何年も続いているものが誰にでもあります。後者を見ると、続ける力そのものは持っていることが分かります。
続かないものには、たいてい理由があります。やる時間帯が生活に合っていない、成果が見えるまでが遠すぎる、そもそも始めた理由が人からの勧めだった。直すべきなのは自分ではなく、この設定のほうです。
自分がどういう続け方をする人なのかは、続かなかった記憶ばかり残っているので測りにくい。続ける力診断では、気分で続けるか決めた形で続けるかと、途切れたあとに戻るかどうかの二つを見ています。
始めたことを、どうやって続けているか。曜日と時間まで決めて仕組みにする人と、気分が乗ったときにやる人。そして一度途切れたらそこで終わる人と、離れてもまた戻ってくる人がいます。この組み合わせで、続け方は4つに分かれます。10問に答えると、あなたが何をもって続いていると考えているのかが見えてきます。続く人が偉い、という診断ではありません。
10問 / 約2分 / 結果4タイプ
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