ゲームが続かないのは、再開のしかたを決めていないから
飽きたのではなく、途中から戻る手間が積み上がっている
片付けられない、と感じているとき、原因はたいてい自分の性格に置かれます。物を捨てられない、面倒くさがり、根が大雑把。ただ、同じ人が職場の机はきれいだったりします。性格が場所によって変わるはずはないので、原因は別のところにあります。
部屋が散らかっている状態をよく見ると、置き場所の決まっている物はちゃんと置き場所にあります。床やテーブルに出ているのは、どこに置けばいいか決まっていない物です。つまり散らかりは、片付けをさぼった結果ではなく、判断が保留された物が積み上がった状態です。
この見方に変えると、やることが変わります。散らかったものを元に戻すのではなく、行き場のない物に住所を与える。住所さえ決まれば、戻す作業は考えずにできるようになります。
毎回考えてから戻している人は、片付けが重い作業になります。重い作業は後回しになるので、また溜まる。片付けが続かない理由の多くは、意志ではなくこの重さです。
職場の机が散らからないのは、置く物の種類が限られていて、それぞれの位置が自然と決まっているからです。家が散らかるのは、持ち込まれる物の種類が多く、しかも毎日新しい種類が入ってくるからです。同じ人が違う結果になるのは、性格ではなく条件の違いです。
片付けの話は、たいてい捨てる話から始まります。ところが、物が少ないのに散らかっている部屋も、物が多いのに整っている部屋もあります。量と散らかりは、思っているほど直結していません。
効いているのは、量ではなく置き場所の数と分かりやすさです。置き場所が足りていれば、多くても散らかりません。足りていなければ、少なくても余った物が表に出ます。まず数えるべきは、物ではなく空いている場所のほうです。
捨てるのが苦手な人が捨てることから始めると、いちばんつらい作業から入ることになります。しかも捨てても置き場所は増えないので、しばらくするとまた同じ状態に戻ります。順番を変えるだけで、負担がかなり違います。
きれいにしようとして、全部を引き出しや箱の中に入れる人がいます。見た目は一気に片付きますが、しばらくすると散らかり方がひどくなることがあります。使うたびに出して、戻すのが面倒になるからです。
戻す動作の回数が多いほど、続きません。開けて、入れて、閉める。三動作が必要な場所には、二動作で済む場所より戻らなくなります。よく使う物ほど、動作の少ない置き方にするのが基本です。
見せて置くことに抵抗がある人もいますが、毎日使う物なら出ているのが自然です。全部を隠す前提で作ると、隠しきれない物が床に出て、結果として散らかって見えます。
休みの日に何時間もかけて全部やる、というやり方は、終わったときの達成感が大きいぶん、次に取りかかるまでの間隔が空きます。間隔が空くと、次はまた何時間もかかる状態に戻っています。
続いている人のやり方は、たいてい短くて頻度が高い。寝る前に五分だけ、と決めておくと、溜まる量より片づく量のほうが多くなります。片付けは、量ではなく頻度で決まります。
五分で終わらせるには、その五分でやることを固定しておくのが早い。テーブルの上だけ、玄関だけ。範囲が決まっていれば、始めるまでの迷いがなくなります。
全部やる日を作らないと気が済まない人は、その日を月に一度だけ残しておけば十分です。毎日の五分で表面を保ち、月に一度で置き場所を見直す。役割を分けておくと、どちらも続きやすくなります。
片付けの方法を調べると、たくさんのやり方が出てきます。うまくいく人といかない人が分かれるのは、方法の良し悪しではなく、持ち物の種類と生活の動線が人によって違うからです。
自分に合うかどうかを見るには、その方法が前提にしている物の量と場所を確かめるのが早い。物が少ない前提の方法を、物が多い部屋に持ち込むと、最初の段階で止まります。
合わなかった方法を試した記憶は、片付けが苦手だという印象を強くします。実際には方法が合っていなかっただけなのに、自分の性格の話にすり替わってしまいます。
片付けのつまずき方には、手放せなくて溜まる型と、置き場所が決まらなくて出しっぱなしになる型があります。前者は判断の問題、後者は設計の問題で、必要な手当てがまったく違います。
両方に同じ方法を当てると、片方の人にはまったく効きません。捨てる方法をいくら読んでも部屋が変わらないなら、つまずいているのは置き場所のほうかもしれません。
片付け診断では、物を手放すかとっておくかと、しまい込むか見せて置くかの二つで、いまのやり方を見ています。どちらが正しいという作りにはしていないので、自分の型を確かめる材料として使ってください。
同じ部屋でも、ものを減らして片づける人と、しまい込んで片づける人がいます。そして、使うものを出しておく人と、見えないところに収める人がいます。この2つの組み合わせで、部屋との付き合い方は4つのタイプに分かれます。10問に答えると、あなたの部屋が快適な理由と、たまに手に負えなくなる理由が見えてきます。
10問 / 約2分 / 結果4タイプ
片づけ方診断を受ける