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人見知りを改善したいときに、性格より先に変えられること

人見知りを改善したい、と考えるとき、多くの人は自分の性格を変えようとします。ところが性格には取っ手がついていないので、どこから手をつければいいのか分からないまま終わります。実際に動かせる部分は、もっと手前と、もっと外側にあります。

人見知りと、人が苦手なことは違う

人見知りの人が困っているのは、人と一緒にいることではありません。よく知っている相手とは何時間でも話せるのに、初対面の三十分だけがしんどい。この非対称が人見知りの特徴で、人が苦手な状態とは別のものです。

この違いを取り違えると、対策が的外れになります。人が苦手だと思っていると、人と会う量そのものを増やそうとしてしまう。ところが効くのは量ではなく、同じ相手に何度会うかのほうです。

人見知りは、相手が知らない人であるあいだだけ発動します。裏を返せば、知っている人に変わった時点で終わります。改善というのは、その切り替わりを早く起こすことだと考えたほうが具体的に動けます。

入口で止まるのか、時間がかかるだけなのか

同じ人見知りでも、二つの型があります。場に入れば少しずつほぐれていく人と、そもそも入る前で止まってしまう人です。前者は時間の問題ですが、後者は回数の問題なので、打つ手が変わります。

見分け方は、断った回数を数えることです。誘われた場に行っているなら、時間がかかる型。行かない選択が続いているなら、入口で止まる型です。時間がかかる型は放っておいても回数が増えますが、入口で止まる型は増えません。

入口で止まる型の人が「自分は改善していない」と感じるのは当然で、慣れる機会そのものが発生していないからです。ここは性格ではなく、行くか行かないかという行動の話なので、意志より仕組みで変えられます。

初対面がしんどいのは、材料が足りないから

初対面の場で頭が固まるのは、相手について何も知らないからです。何を話しても外す可能性があるので、安全な選択肢がない。慣れている相手なら、前に話したことの続きから入れます。人見知りは、その続きがない状態で起きます。

ここは準備で埋められます。会う相手が分かっているなら、名前と、その人が何をしている人かだけでも先に聞いておく。共通の知り合いがいるなら、その人の話題を一つ持っていく。材料が一つあるだけで、最初の数分の負荷はかなり下がります。

準備するのは話す内容ではなく、聞く材料のほうです。話す内容を用意すると、それを言い切るまで場をコントロールしようとして、かえって疲れます。聞く材料なら、相手に話してもらう時間を作れます。

会う回数を、意図的に前倒しする

同じ相手に三回会えば、たいていの人見知りは薄れます。問題は、その三回が半年かけて訪れることです。半年のあいだ、毎回はじめての状態からやり直すことになります。

できるのは、三回を短い期間に寄せることです。同じ集まりに続けて出る、同じ時間に同じ場所へ行く、同じ相手に短い用事を作る。一回あたりの長さは短くていいので、間隔を詰めるほうが効きます。

この方法が効くのは、慣れる速さが人によって決まっているからです。速さは変えられませんが、回数と間隔は自分で決められます。人見知りの改善というのは、性格を変えることではなく、この配分を変えることです。

逆に言えば、一度に大人数と会う場は効率が悪い。十人と一回ずつ会うより、二人と三回ずつ会うほうが、あとに残るものは多くなります。誘いを選べる立場なら、規模より頻度で選ぶほうが早く進みます。

克服しようとしないほうが早いこともある

人見知りを直そうとしている人ほど、初対面の場で自分を観察しています。いま黙っていないか、変な顔をしていないか。この観察が入ると、相手の話が半分しか入ってきません。結果として会話が続かず、また自分を責めることになります。

観察をやめる方法は、意識を外に一つ置いてしまうことです。相手の話の中で一つだけ質問を作ると決める、その場にいる人の名前を覚えると決める。何でもいいので外向きの仕事を持つと、自分を見る余裕がなくなります。

自分を見なくなった状態は、外からは落ち着いて見えます。人見知りが直ったように見える瞬間の多くは、直ったのではなく、自分を観察していないだけです。

改善しなくていい部分もある

人見知りには、そのまま置いておいてよい部分があります。相手をよく見てから距離を詰めるので、合わない相手と深く関わってしまうことが少ない。時間をかけて作った関係は、簡単には切れません。誰とでもすぐ打ち解ける人が持っていないものです。

改善したいと思う場面は、たいてい特定の状況に限られています。仕事で初対面が多い時期、新しい場所に入った直後。その場面だけ通れればよいのであって、性格ごと入れ替える必要はありません。

どこを変えてどこを残すかを決めるには、まず自分の人見知りがどのくらいの量なのかを知っておくほうが早く進みます。人見知り度診断では、初めての相手と場に対する構えの強さを目盛りで測っています。

自分の傾向を確かめてみる

初めて会う人の前で、どのくらい構えるか。その差は性格の良し悪しではなく、打ち解けるまでにかかる時間の違いです。すぐ話せる人は出会う機会の数が多く、時間のかかる人は一度できた関係が長く続きます。10問の場面でどう振る舞うかを選ぶと、あなたの構えの強さが点数で見えてきます。人見知りを直すための診断ではありません。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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