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マイペースは短所なのか、面接で言い換える前に考えること

マイペースを短所として書くべきか、長所として書くべきか。就活や面接の場面でよく迷うところです。ただ、言い換えの表現を探す前に決めておくことがあります。自分のマイペースが、どの種類のものなのかです。

マイペースには、まったく別の2種類がある

ひとつは、速度が違うだけのマイペースです。周りの事情は分かっていて、必要なら合わせられる。ただ放っておくと自分の速さに戻る。これは単なる個体差で、短所と呼ぶほどのものではありません。

もうひとつは、周りの速度が見えていないマイペースです。締切が迫っていることや、誰かが待っていることに気づかない。こちらは実害が出るので、短所として扱う必要があります。

同じ言葉で呼ばれていますが、対策はまったく違います。前者に必要なのは合わせる場面の見極めで、後者に必要なのは状況を確認する習慣です。ここを分けないまま「直そう」とすると、直す必要のないところまで削ってしまいます。

短所になるのは、合わせない理由を説明できないとき

周りより遅くても、理由が説明できれば問題になりません。「ここは確認に時間をかけたい」と言えるなら、それは判断です。周囲も待つ理由が分かるので、待てます。

困るのは、なぜそうしているのかを本人も言えない場合です。この状態だと、周囲からは意図のない遅れに見えます。同じ速度でも、説明があるかないかで受け取られ方は大きく変わります。

つまり直すべきなのは速度ではなく、自分がなぜその速度なのかを言葉にできていないことのほうです。これは訓練で身につくので、性格を変える話にはなりません。

面接で言い換えるだけだと、たいてい見抜かれる

「マイペース」を「自分の軸を持っている」と言い換える、という助言はよくあります。ただ、言い換えただけだと具体例が続かないので、掘り下げられた時点で崩れます。面接官が見ているのは、短所の有無ではなく自己認識の精度です。

むしろ強いのは、自分のマイペースがどの種類かを説明できることです。「急かされると質が落ちるので、締切を自分で前倒しして持つようにしている」と言えれば、短所を認めながら対処もできていることが同時に伝わります。

隠すより、把握していることを示すほうが評価は高くなります。短所を短所のまま出して問題ないのは、対処が付いているときだけです。

周りに合わせ続けると、持ち味のほうが先に減る

マイペースな人がよくやってしまうのが、指摘されたあとに全部合わせにいくことです。ところが、自分の速度で進められるからこそ出ていた質や粘りは、合わせた瞬間に落ちます。周りと同じ速度で、質だけ下がった状態になりかねません。

現実的なのは、合わせる場面を絞ることです。人を待たせる場面だけは合わせる。ひとりで完結する作業は自分の速度でやる。この線引きがあると、実害だけを消して持ち味は残せます。

線引きを自分で決めていないと、指摘されるたびに全体を合わせにいくことになります。消耗するわりに評価が上がらないのは、たいていこのパターンです。合わせる場所を自分で選んでいる人と、指摘のたびに全部合わせる人とでは、同じ努力量でも残るものがまるで違います。

急かされると質が落ちるなら、それは伝えていい情報

マイペースな人の多くは、急かされると出来が落ちます。これは怠けではなく、処理の仕方の問題です。手順を頭の中で組み立ててから動く人は、組み立てを飛ばされると精度が落ちる。組み立てが速い人と同じ動き方をしても、同じ結果にはなりません。

困るのは、これを黙っていることです。黙っていると、周囲からは「言えば早くなるのにやらない人」に見えます。伝えておけば「先に渡しておくべき人」として扱われるようになり、依頼のタイミング自体が変わります。

伝え方は、能力の話にしないのがこつです。「急ぐと雑になるので、早めにいただけると助かります」で十分です。これは要望であって言い訳ではないので、受け取る側も対応しやすい。

実際、締切を早めに共有してもらえるようになるだけで、マイペースであることの実害はかなり消えます。速度を変えなくても済む状況を作るほうが、速度を変えようとするより現実的です。

自分がどのくらい自分の速度で動く側かを知っておく

線引きをするには、まず自分がどの程度そちら側に寄っているかを把握しておく必要があります。強く寄っている人ほど、合わせる場面を意識的に決めておく価値が大きくなります。

自覚しにくいのがこの性質の厄介なところで、自分では普通にしているつもりでも、周りから見ると差がついていることがあります。場面ごとの選び方を並べて位置を出すほうが、内省するより早く輪郭が出ます。

位置がはっきりすると、面接で聞かれたときの答え方も変わります。短所として認めるのか、対処付きで出すのか、そもそも触れないのか。どれを選ぶにしても、自分の程度を把握したうえで決めているほうが言葉に迷いがなくなります。

自分の傾向を確かめてみる

まわりが急いでいるとき、あなたの速度は変わりますか。待ち合わせの時間、みんなと同じ注文、急に変わった予定。10問の場面でどう振る舞うかを選ぶと、あなたが周りに合わせている度合いと、自分の速度を保っている度合いのつり合いが見えてきます。マイペースは長所にも短所にもなります。どちらに転ぶかは、合わせ方のくせで決まります。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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