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食べるのが遅いと気になるときは、場面ごとに分けて考える

気づくと自分だけ皿が残っています。周りが食べ終わって待っている空気になると、味も分からないまま急ぐことになる。速く食べる練習をすればいいのかというと、それも違う気がする。気になっているのは速さそのものではなく、終わりが揃わないことのほうです。

遅くなる要因は、いくつかに分かれる

食べ終わるまでの時間が長くなる理由は一つではありません。一口が小さい、噛む回数が多い、会話に参加している時間が長い、順番を決めて食べているので手が止まる。それぞれ性質が違うので、まとめて速くしようとすると無理が出ます。

とくに影響が大きいのが、会話の量です。話している時間はそのまま食べていない時間になるので、同じ速さで食べていても、話す側に回るほど終わりが遅くなります。この場合、食べ方は遅くありません。

順番を決めて食べる人も、時間がかかります。冷めないものから、好きなものは最後に、といった段取りがあると、手を止めて考える時間が入ります。

自分がどれに当たるのかを確認すると、対処すべき場所が決まります。会話が原因なら食べ方は関係ありませんし、量が原因なら注文で調整できる。全部を速くする必要はありません。

終わりを揃えるだけなら、手はある

周りと同時に終わりたいだけなら、速く食べる以外の方法があります。注文の段階で量を減らす、取り分けの量を少なくする、先に届くものを選ぶ。開始と量を調整すれば、速さを変えずに終わりが近づきます。

また、話す側に回りすぎないという調整もあります。相手が話しているあいだに手を動かす形にすると、同じ会話量でも終わりが揃います。

複数人の場では、最初のうちに少し進めておくと後半が楽になります。序盤はまだ会話が少ないので、そこで差を作っておける。どれも数十秒の工夫で済み、無理をして急ぐ必要がありません。急いで食べた日は、そのあとの時間まで落ち着かなくなります。

急ぐことには、別の負担がある

周りに合わせて急ぐと、その場は収まりますが、味が分からないまま終わることになります。食事が楽しみだった人にとって、これは損失として残ります。

また、急いだ日は食べた実感が薄いので、そのあとに何かを足したくなることがあります。結果として、時間も量も増えることになります。

だから、急ぐかどうかは場面で選ぶほうが合理的です。仕事の合間の短い食事では急ぎ、ゆっくりできる場面では気にしない。全部の場面で同じ速さにする必要はありません。

そもそも気にしているのが自分だけ、という場合も多くあります。周りは待っていること自体をそれほど問題として認識しておらず、話しながら過ごしているだけのことがほとんどです。

場面を選べると、気にならなくなる

時間の制約が強い場では、遅いことが実際に負担になります。休憩時間が決まっている職場、次の予定が詰まっている日。この種の場面では、量を減らすか、食べやすいものを選ぶほうが現実的です。

逆に、時間の制約がない場面では急ぐ理由がありません。ここまで同じ速さで食べようとすると、気にしなくていい場面まで気にすることになります。

外食の店選びでも差が出ます。回転の速い店では急かされる空気があり、そうでない店では気になりません。選べる場面では、こちらを調整するほうが早い。

同じ人と何度も食事をするなら、一度伝えておくと楽になります。ゆっくりなので先に食べていて、と言えるだけで、その後の食事が変わります。

速さは、育った環境の影響が大きい

食べる速さは、性格というより習慣に近いものです。家族での食事の時間が短かったか長かったか、学校や職場で急ぐ必要があったか。長い時間かけて作られているので、意識で変えようとしても続きません。

だから、直そうとするより、場面ごとの調整に振るほうが実行できます。習慣そのものを変える必要がある場面は、実際にはあまりありません。

早い人と遅い人が一緒に食事をすると、どちらかが合わせることになります。ここは交互に合わせる形にすると、片方だけの負担になりません。

自分がどういう食べ方をする人なのかは、毎日のことなので意識しにくいところです。食べ方診断では、食べる順番の決め方と、その場に合わせるかどうかの二つを見ています。

気にする度合いも、調整できる

遅いこと自体より、待たせているという意識のほうが負担になっていることがあります。この意識が強いと、食事のたびに周りの皿を確認することになり、落ち着きません。

確認の回数を減らすだけでも、体感は変わります。周りの進み具合を見るのをやめて、自分の分に集中する時間を作る。数分でも、味を感じる余裕が戻ります。

そのうえで、明らかに待たせている場面では一言添えれば足ります。ゆっくりで悪い、と言われて気を悪くする人はほとんどいません。

すべての場面で終わりを完璧に揃える必要はない、と先に決めておくと、食事の時間そのものが楽になります。揃えるのは、時間の制約がある場面だけで足ります。

自分の傾向を確かめてみる

目の前に何品か並んだとき、人は無意識に順番を決めています。好きなものを先に食べるか、最後に取っておくか。そして一品ずつ食べきるか、少しずつ回すか。この組み合わせで、食べ方は4つに分かれます。うまい下手やマナーの話ではなく、目の前のものをどう配分しているかの診断です。10問に答えると、あなたの手の動き方が見えてきます。

10問 / 約2分 / 結果4タイプ

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